
エコキュートの交換はどこに頼めばいいの?
エコキュートの交換は安くても30〜40万はかかります。
いざエコキュートの交換をやろうと思うとネット業者や家電量販店、ハウスメーカーなど選択肢がたくさんあってどこがいいのか迷よってしまいます。
しかも、同じ工事内容でも業者によって費用が10万円以上変わります。
この記事では家電修理を仕事にしている僕が、失敗しないエコキュート交換業者の選び方を詳しく解説します。



最安ではなく最適で選ぶのが大事だよ
- 各業者の特徴とメリット・デメリット
- 業者ごとの費用の相場(370L・フルオート想定)
- 失敗しない業者の選び方5つのポイント
- 避けるべき業者のパターン
- 修理か交換かの判断
業者えらびで後悔しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。
各交換業者の特徴


エコキュートの交換を依頼できる業者は、大きく分けて6種類あります。
それぞれ価格や対応スピード、保証内容が異なります。
まずは各業者の特徴を把握して、自分に合った依頼先を見つけましょう。
ネット業者


ネット業者は、実店舗を持たずインターネット上で注文から工事の手配まで完結できる業者です。
実店舗を持たないので家賃や人件費などのコストが少ないため、本体価格・工事費ともに他の業者よりも価格をおさえられます。
24時間365日受付に対応しているところも多く、エコキュートが急に壊れた場合でもすぐに相談できます。
メリット
- 24時間365日受付・最短即日対応が多い
- 価格が安い(家電量販店より数万円〜10万円以上安いケースも)
- ネットで口コミ・評判を事前に確認できる
- 自宅にいながら複数社から見積もりを取れる
- 保証が10年つきの業者も多い
デメリット
- 業者の数が多く、優良業者と悪質業者の見きわめに注意
- 対応エリアが限られている
- 工事を下請け業者に委託しているケースがある
- 顔が見えない分不安



価格重視でいくならネット業者が1番おすすめです。
複数社で見積もりをとれば高額な業者も避けることができます。
家電量販店


ヤマダ電機やビックカメラ、エディオンなどの大手家電量販店でもエコキュートの交換工事を依頼できます。
店頭に実物がならんでいるので、購入前に直接確認できるのも特徴です。
知名度が高く全国に店舗があるため「大手だから安心」というイメージを持つ方も多いですが、実際の工事は外部の下請け業者が行うケースがほとんどです。
実店舗や従業員をかかえているので価格は高めです。
メリット
- 実物を見てから購入できる
- アフターもサービスも依頼しやすい
- ポイント還元やセール時期にお得になることがある
- 大手の安心感がある
デメリット
- 実際の工事は下請け業者が行う
- 専門業者やネット業者とくらべると価格が割高になりやすい
- 工事まで2〜3週間かかることもあり、即日対応は難しい
- エコキュート専門スタッフが少ない



大手の安心感が欲しい人向けだよ
地元の電気屋、設備屋


地域密着型の電気屋さんや、住設機器をあつかう地元の設備業者です。
地域に根ざしているため、細かい要望への対応やアフターフォローが手厚いのが最大の強みです。
工事後に何か不具合があってもすぐに駆けつけてもらいやすいのはとても安心感があります。
メリット
- 顔なじみの安心感・信頼感がある
- 細かい要望にも柔軟に対応してもらいやすい
- 工事後のアフターフォローが手厚い
- 価格交渉がしやすい場
デメリット
- 価格が高くなりやすい
- あつかえるメーカー、機種がかぎられることがある
- 即日対応は難しい場合もある



価格よりも安心感やアフターサービスまで任せたい人向けだよ
ガス会社・電力会社


東京電力・関西電力などの大手電力会社や電力自由化にともない参入した小売電気事業者、また大手ガス会社でもエコキュートの交換を依頼できます。
大手インフラ会社が窓口になるため安心感は高いですが、実際の交換工事は提携業者が行うケースがほとんどです。
価格もエコキュート交換業者の中では高くなりやすいため注意が必要です。
メリット
- 大手インフラ会社ならではの安心感がある
- 省エネ機器への割引キャンペーンが受けられることがある
- オール電化プランとセットでお得になるケースも
- リース契約・分割払い
デメリット
- 費用の相場が業者の中では高い
- 実際の工事は提携業者が行うため、工事の質が見えにくい
- あつかい機種がかぎられることがある
- リース契約はトータルコストが割高に
修理で訪問したお客様で大手の電力会社から家電を購入した話をたまにお聞きします。
どれも割高なものばかりなので、交換業者の中では1番おすすめしにくいです。
工務店・リフォーム業者
エコキュートの交換だけでなく、お風呂やキッチンなどの水まわりリフォームと同時にたのめるのが最大のメリットです。まとめてたのむことでコストが下がるケースもあります。ただし、エコキュート単体の工事だと割高になりやすいため注意が必要です。
メリット
- 水まわりリフォームとまとめてたのめる
- 住宅設備全般の知識があり、総合的な提案をしてもらえる
- 新築時から付き合いのある業者なら連絡がスムーズ
- 自社施工の場合は技術力が高い
デメリット
- エコキュート単体の工事は割高になりやすい
- あつかい機種が少ない業者もある
- エコキュートを専門にあつかっているわけではないため、くわしくない場合もある
- 工事を下請けに流すことが多い
お風呂や洗面所など水まわりのリフォームと一緒に検討している人、新築時から付き合いのある業者にたのみたい人に向いています。
ハウスメーカー
積水ハウス・ダイワハウスなどのハウスメーカーでも、エコキュートの交換を受け付けています。
自分の家を建てたメーカーにたのむ、という方も一定数います。
大手企業としての信頼感やブランド力は高いですが、実際の工事は下請け→さらに下請けと複数の業者を経由するケースも多く、費用が最も割高になりやすい選択肢のひとつです。
- 家を建てたメーカーへの信頼感・安心感がある
- 工事の規格が統一されており、一定の品質が期待できる
- アフターサービス部門が充実している大手メーカーもある
- 費用が最も割高になりやすい(ネット業者の2倍以上になるケースも)
- 工事は下請け業者が行うため、直接施工の品質管理が難しい
- エコキュート専門の知識を持つスタッフが少ない
- 対応までに時間がかかることが多い
費用よりも信頼感やブランドを最優先にしたい人、家全体のメンテナンスをまとめてハウスメーカーにまかせたい人に向いています。
エコキュート交換の相場


ざっくり相場を知っておこう
エコキュートの交換費用は、本体価格+工事費の合計で30万円〜60万円が一般的な相場です。
機種のグレード・タンク容量・設置状況によって大きく変わります。
どこに頼むかで費用が2倍以上変わることもあるため、まず相場を知っておくことがとても大切です。
業者別の価格比較(370L・フルオート想定)
下の表は、3〜4人家族向けの370Lフルオートタイプを交換した場合の目安です。
本体価格+工事費の合計で記載しています。
| 業者の種類 | 費用の目安(370L・フルオート) | 特徴 |
|---|---|---|
| ネット業者 | 30万円〜45万円 | 最安値水準。価格をおさえやすい |
| 地元の電気屋さん | 35万円〜50万円 | 実店舗コストが上乗せされるが、地域密着の安心感あり |
| 家電量販店 | 40万円〜55万円 | 下請けに外注するため中間マージンが発生しやすい |
| ガス・電力会社 | 45万円〜60万円 | 提携業者への外注で割高になりやすい |
| 工務店・リフォーム業者 | 45万円〜65万円 | リフォームとまとめると割安になるケースも |
| ハウスメーカー | 60万円〜100万円以上 | 下請けを複数経由するため最も割高になりやすい |
※上記はあくまで目安です。機種・設置条件・地域によって変わります。正確な金額は現地確認後の見積もりで確認してください。
費用が変わる主な要因
以下の条件などによってエコキュートの交換費用が変わります。
事前に確認しておきましょう。
- タンク容量:容量が大きいほど本体価格は上がる
- 給湯タイプ:給湯専用・オートタイプ・フルオートタイプの3種類があり、フルオートが最も高い
- 設置状況:既存の配管をそのまま使えるか、新たに配管工事が必要かで工事費が変わる
- 撤去費用:古いエコキュートや電気温水器の撤去・処分費用が別途かかる場合がある
- 基礎工事:設置場所の地盤が弱い場合、基礎工事が必要になることがある
見積もりを取るときは「撤去費・配管工事費・補助金対応の有無」を必ず確認しましょう。
工事費込みと書いてあっても、後から追加費用が発生するケースがあります
補助金を使えばさらに安くなる
2026年度内に国の「給湯省エネ2026事業」を利用すると、エコキュートの交換で最大10万円の補助金を受け取れます。補助金を使うには、給湯省エネ事業者として登録された業者に依頼する必要があります。
ネット業者や専門業者の多くは登録済みですが、地元の小さな業者や工務店では未登録のケースもあります。
見積もりを依頼する際に「給湯省エネ2026の登録業者ですか?」と確認しておくと安心です。
業者を選ぶときの5つのポイント


エコキュートの交換は、業者えらびで満足度が大きく変わります。
価格だけで決めてしまうと、工事後にトラブルになるケースも少なくありません。
ここでは業者選びに必要な7つのポイントをお伝えします。
①補助金の登録業者かどうか
2026年現在、国の「給湯省エネ2026事業」を利用するとエコキュートの交換で最大10万円の補助金を受け取れます。
この補助金を使うには「給湯省エネ事業者」として登録された業者への依頼が必須条件です。
見積もりを依頼する前に給湯省エネ2026の登録業者か確認しておきましょう。
補助金を使えば実質的な負担額を大きく減らせます。
業者えらびの最初のステップとして必ず確認しましょう。
②相見積もりをとる
エコキュートの交換は同じ機種、工事内容でも業者によって数万円〜10万円以上の差が出る場合もあります。
1社だけの見積もりで決めてしまうと、相場よりも高い金額で契約してしまうリスクがあります。
最低でも3社から見積もりをとることをおすすめします。
複数社をくらべることで相場感がつかめるだけでなく、見積もり対応の丁寧さや説明のわかりやすさも確認できます。



面倒でも3社はくらべてみよう
③見積もり内容をしっかり確認する
「工事費込み」と書いてあっても、後から追加費用が発生するケースがあります。
見積もりを受け取ったら、以下の項目がすべて含まれているかを必ず確認しましょう。
- 工事費:本体の取り付け・配管接続・電気工事などの費用が含まれているか
狭い場所は特に注意 - 処分費:古いエコキュートや電気温水器の撤去・処分費用が含まれているか
- リモコン:リモコンが本体とセットになっているか
- 脚部カバー:貯湯タンク本体の価格に脚部カバーが含まれているか(基本は別売り)
- 出張費用:遠方の場合は必ず確認
これらが含まれていない見積もりは、一見安く見えても最終的な費用が高くなります。
「総額いくらになりますか?」と明確に確認するのが大切です。
④アフターサービスを確認する
エコキュートは設置してからが長い付き合いです。
工事後に水漏れや不具合が起きたとき、すぐに対応してもらえる業者かどうかは非常に重要なポイントです。
確認しておきたいのは以下の点です。
- 24時間365日の受付に対応
- 定期点検サービス
- 保証リスト
- 故障や不具合が起きたときの連絡先
修理の現場でよく見るのが、工事後に業者と連絡がとれなくなるケースです。
特にネット業者は価格が安い反面、アフターサービスの質にばらつきがあります。
契約前に口コミや評判を確認しておくことをおすすめします。
保証や定期点検サービスをつけると、交換費用が高くなるケースもあるのでよく確認してくだい。
無料10年保証とうたっていてもどこかの金額に含まれているはずです。



ちなみにエコキュートは家電の中では壊れにくい方だよ
⑤設置状況をしっかり確認しているか
丁寧な業者は、工事前に必ず現地の状況を確認します。
写真や図面だけで見積もりを出す業者は、実際に工事が始まってから「追加費用が必要です」となるケースがあるため注意が必要です。
現地確認では以下のことをチェックしています。
- 既存の配管の状態(そのまま使えるか、交換が必要か)
- 設置スペースの広さ
- 電気の容量(工事が必要かどうか)
- 基礎の状態(補強が必要かどうか)
こんな業者は避けたほうがいい


エコキュートの交換業者の中には、残念ながら悪質な業者も存在します。
修理の現場でトラブルの相談を受けることも少なくありません。ここでは特に注意してほしい4つのパターンをお伝えします。
訪問販売
「無料点検に来ました」「今すぐ交換しないと危険です」といった形で突然自宅を訪問し、その場で契約をせまってくる業者には注意が必要です。
訪問販売のトラブルは年々増えており、国民生活センターへの相談件数も増加しています。
特に高齢者の方が狙われやすく、相場の2〜3倍の金額で契約させられるケースも報告されています。
訪問販売で契約してしまった場合でも、契約から8日以内であればクーリングオフが使えます。不安な場合は消費者センターに相談しましょう。
エコキュートの交換は、自分から業者をさがして依頼するのが基本です。突然の訪問販売には応じないようにしましょう。
相場よりも安い業者
価格が極端に安い業者や、工事をいそいで終わらせようとする業者には手抜き工事のリスクがあります。
エコキュートの設置は配管・電気・基礎など複数の工程があり、どこかを省略すると後々大きなトラブルにつながります。
実際に起きやすい手抜き工事の例はこちらです。
- 配管の保温材をきちんと巻かず、冬場に凍結トラブルが起きる
- 貯湯タンクの固定や基礎が甘く、傾いたり転倒するリスクがある
- 古い配管をそのまま使い、水漏れが発生する
- 電気工事が不十分で、漏電のリスク
工事後すぐには気づかなくても、数年後にトラブルとして表れる場合があります。
価格だけで業者を選ばず、施工実績や口コミもあわせて確認しましょう。
安すぎる見積もりには理由があります。
何かを省略している可能性があるため、極端に安い業者には注意しましょう。
見積もりの詳細がわからない
見積もりを依頼したときに「一式〇〇万円」としか書かれていない業者は要注意です。
何にいくらかかるのかが不明なため、後から追加費用を請求されてもチェックができません。
信頼できる業者の見積もりは、以下のように内訳が明確になっています。
- 補助金の適用有無
- 本体価格(機種名・型番が明記されている)
- 工事費(取り付け・配管・電気工事など内訳がある)
- 撤去・処分費
- リモコン・脚部カバーなどの付属品
見積もりの内容があいまいな業者には、「内訳を出してもらえますか?」と遠慮なく聞いてみましょう。
きちんとした業者であれば、快く対応してくれるはずです。
口コミ・実績がない業者
ホームページがあっても、施工実績や口コミがまったく掲載されていない業者は慎重に判断しましょう。
また、ホームページの情報が何年も更新されていない業者も、現在きちんと営業しているか確認が必要です。
- Google検索やマップの口コミ・評価を確認する
- 施工事例の写真が掲載されているか確認する
- 会社情報(住所・電話番号・代表者名)が明記されているか確認する
- 設立年数や施工件数が明記されているか確認する
口コミがゼロだったり、会社の所在地が不明だったりする業者はトラブルが起きたときに連絡がとれなくなるリスクがあります。
Googleマップの口コミは参考になります。良い口コミだけでなく、悪い口コミへの対応の仕方も業者の姿勢を見きわめるヒントになります。
少し手間でも、事前にしっかり調べておくことをおすすめします。
修理と交換の判断方法


エコキュートが故障したとき、「修理すべきか、交換すべきか」は多くの方が悩むポイントです。
修理の現場でもよく聞かれるのが「エコキュートの寿命ってどれくらいですか?」という質問です。
エコキュートの一般的な寿命は10年とされていますが、実際に訪問したお宅で使っているエコキュートの多くは10年以上経過しているものが多いです。
使い方や水質、設置環境によって大きく変わります。寿命だけで判断するのではなく、故障の内容や修理費用もあわせて考えるのが大切です。
10年以内の故障なら修理を検討
設置から10年以内の故障であれば、修理をおすすめします。
まだ本体の寿命には余裕があるため、修理して使い続ける方が費用的にも合理的なことが多いです。
僕自身が判断基準にしているのはこちらです。
10年以内で修理費用が10万円以内なら迷わず修理。
この基準であれば、交換費用と比べても修理の方が明らかにお得です。
ただし、10年以内でも以下のような場合は例外です。
- 同じ箇所が何度も故障をくり返している(高額な故障)
- 複数の部品が同時に故障している
- メーカーの部品供給が終了間近
このような場合は、修理しても短期間でまた故障するリスクがあるため、交換を検討した方がいいでしょう。
10年以上なら金額や状況で判断
設置から10年〜15年が経過している場合は、修理費用と交換費用をくらべながら慎重に判断しましょう。
10年〜15年経過で修理費用が10万円をこえるなら、買い替えを検討するタイミング。
修理をしてもまたすぐに故障したり、部品の供給が終了する可能性が高くなります。
また、10年以上経過したエコキュートは部品の在庫がなくなっている場合もあります。
メーカーに確認したところ「部品がない」と言われるケースも実際にあるため、修理を依頼する前にメーカーへの問い合わせもあわせて行いましょう。
| 使用年数 | 修理費用 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 10年以内 | 10万円以内 | 修理がおすすめ |
| 10年以内 | 10万円以上 | 修理か交換か内容で判断 |
| 10年〜15年 | 10万円以内 | 修理でもよいが交換も検討 |
| 10年〜15年 | 10万円以上 | 交換を検討 |
| 15年以上 | 金額問わず | 交換を強くおすすめ |
5、6年で水漏れや詰まりが起きる場合は要注意
設置から10年もたたないうちに水漏れや詰まりなどが起きる場合、水質が原因の可能性があります。
地域によっては水道水に含まれるミネラル分が多く、配管や熱交換器に詰まりが生じやすいケースがあります。
このような場合、エコキュートを新しく交換しても同じトラブルがくり返される恐れがあります。
場合によってはガス給湯器など別の給湯システムへの切り替えも視野に入れて検討することをおすすめします。
早期での水漏れ、詰まりは水質トラブルのサインかもしれません。
修理・交換の前に、近所で同じような故障が発生していないか確認してみたほうがいいです。
まとめ
エコキュートの交換は、何も知らないまま業者にたのむと費用が大きく変わったり、工事後にトラブルになったりします。
この記事で、業者の種類・相場・選び方の基本知識はつかめたはずです。
大切なのは「最安の業者」ではなく「自分に合った最適な業者」をえらぶことです。
修理か交換かで迷ったときは、使用年数と修理費用を目安に判断してみてください。
わからないときは、複数の業者に相談しながら決めるのがおすすめです。
知識をつけてから動くのが、エコキュート交換で失敗しないための一番の近道です。









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