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エコキュートで後悔しないために導入前に知るべき【7つのデメリット】

エコキュート修理の現場でたまに耳にするのが

次に買い替えるならエコキュートにしない

寿命が短い

と言った声です。

その背景にはどういった理由があるのか、家電修理を仕事にしている僕が詳しく解説します。

この記事では、導入前に絶対知っておくべきデメリットを7つ、修理現場の実態を交えながら解説します。

この記事でわかること
  • エコキュートで「失敗した」「後悔した」と感じる時
  • 水圧が弱い・電気代が下がらない理由
  • 故障したときの修理費用の相場
  • 導入前の確認ポイント
  • エコキュートが「向いている家庭・向いていない家庭」
目次

そもそもエコキュートとは?仕組みをざっくり理解しよう

エコキュートの正式名称は「ヒートポンプ式電気給湯機」です。

エアコンと同じ仕組みで空気の熱を利用してお湯を沸かし、タンクに貯めておく方式です。

ガス給湯器やボイラー式は使うたびに水を沸かすのに対し、エコキュートは夜中に大量のお湯を作って昼間に使うという考え方です。

深夜の安い電気料金の時間帯(主に夜11時〜翌朝7時ごろ)に沸き上げを行うことで、光熱費を抑える仕組みになっています。

ちなみにタンク内はお湯と水で満たされています。使用するときはお湯と水を混ぜて適温になるようにしています。

デメリット①:初期費用が40〜75万円と非常に高い

本体価格と工事費を合わせると、補助金を使用して一般的に40万〜80万円程度が相場となっています(2026年現在)。

タンクの容量やグレードによって詳細な金額は変わります。

ガス給湯器の交換が10〜25万円程度であることを考えると、3倍以上の差があります。

エコキュートの耐用年数は約10〜15年なので、「元が取れるころに壊れる可能性がある」ということも十分にあり得ます。

もちろんその期間よりも早く故障したり、一度も故障しない可能性は十分にあります。

デメリット②:シャワーの水圧が弱い

エコキュートってシャワーの水圧が弱いのは本当?

「シャワーが弱くてストレス」という声は、エコキュートの後悔理由として多いもののひとつです。

エコキュートは「貯湯式」のため、タンクに貯めたお湯を使います。

ガス給湯器などのように直接水道からの圧力を使用できないため、圧力が弱くなってしまいます。

シャワーの圧力が気になる方は最低でも水圧250kpa以上のエコキュートを選ぶようにしましょう。

デメリット③:昼間に電気を使う家庭は逆に電気代が上がることも

エコキュートは夜にお湯を沸かすので、深夜電力が安い料金プランに切り替える家庭が多いです。

ただし、このプランは昼間の電気代が割高になります。

在宅ワーク・専業主婦(夫)がいる家庭や子どもが小さく日中も家にいる家庭、電気自動車(EV)を昼間に充電する家庭は特に注意が必要です。

「エコキュートにしてから電気代が逆に上がった」という方はプランや電気の使用量を一度確認する必要があります。

デメリット④:お湯が突然なくなる「お湯切れ」のリスク

エコキュートはタンクのお湯を全部使ってしまうとお湯が出なくなります。

来客時やタンク容量の選択ミス、季節の変わり目などに起きやすいです。

お湯切れ後の沸き上げは昼間の割高電力を使うため、電気代が大きく跳ね上がることがあります。

※ 太陽光発電との組み合わせは大容量タイプが有利になりやすい。設置スペースが狭い場合はスリムタイプ(370L)を確認。迷ったら460Lが無難。

容量 家族人数の目安 給湯使用量 設置スペース おすすめ度 選ぶときのポイント
370L 1〜2人 少なめ コンパクト 単身・夫婦のみの世帯に最適。追いだき多用なら460Lも選択肢に
370L 2〜3人 標準 コンパクト シャワー中心の生活なら370Lで十分。毎日湯船を使う家庭は460Lを推奨
460L 3〜4人 標準〜多め 標準 最も売れる標準サイズ。お湯切れしにくく、ほとんどの家庭で過不足なし
460L 4〜5人 多め 標準 お湯の使用量が多い・追いだき頻繁な家庭は550Lも検討を
550L 5〜6人以上 かなり多め 大型 大家族・お湯をよく使う家庭向け。設置スペースと費用はやや大きめ

※ 太陽光発電との組み合わせは大容量タイプが有利になりやすい。設置スペースが狭い場合はスリムタイプ(370L)を確認。迷ったら460Lが無難。

デメリット⑤:設置スペースが必要で、狭い敷地では難しい

エコキュートはヒートポンプユニット」と貯湯タンクの2つで構成されています。

貯湯タンクの高さは1.8〜2m程度、合計で1〜2畳分程度のスペースが必要です。

マンションや狭小住宅では設置が難しいケースも多くあります。

隣の家とのスペースが少ないときには作動音でトラブルになる可能性もあります。

実際にエコキュートが家のまわりの通路を塞いで、通行ができないようなお宅もありました。

サービス目線でみるとエコキュートはお手入れや修理が必要になるので、ある程度のスペースはあったほうがいいです。

デメリット⑥:故障時の修理費用が高額になりやすいのか

実際の修理の現場でかかった修理費用は3~10万円前後です。

エコキュートの故障は家電の中では少なく、修理費用も高額にはなりにくいと思います。

10万円前後かかる修理は設置から10年以上経過しているエコキュートがほとんどで、10年以内であれば5万円内で終わる修理が大半です。

以下はよくある故障箇所と修理費用の目安です。

故障箇所修理費用の目安
リモコン・操作パネル、基盤4~5万円
配管・弁類のパーツ交換2~3万円
ヒートポンプユニット(冷媒回路、水漏れ)10~13万円
貯湯タンク本体17~20万円

多くのメーカーの標準保証は本体1年・ヒートポンプユニット冷媒系統3年、タンク5年です。

保証期間内であれば費用を大きく抑えられる場合もあります。

早期で高額の修理費用がかかるケースは少ないです。

エコキュートは通常の家電と違って導入コストがかかるので、10年以内なら迷わず修理をおすすめします。

デメリット⑦:深夜電力プランが今後廃止されるリスクがある

これは多くの人が見落としている重要なリスクです。

北海道電力、東北電力、中部電力などの深夜電力プランはすでに新規加入の受付を終了しており、2026年時点で新規契約ができるのは一部の電力会社に限られます。

再生可能エネルギーの普及により「深夜が安く昼間が高い」というプランの構造自体が将来的に変わる可能性があります。長期設備投資として考えるとき、この不確実性は無視できません。

再生可能エネルギーが広まると、「夜は電気代が安く、昼は高い」という料金の仕組みが将来変わってしまうかもしれません。

何十年も使う設備にお金をかけるときは、こういった「将来どうなるか分からない」リスクもしっかり考える必要があります。

エコキュートが向いている家庭・向いていない家庭

我が家はエコキュートにしてもいいの?

そう感じている方は多いのではないでしょうか。

エコキュートは使い方や家庭環境によって、メリットが大きく出る家庭と、そうでない家庭がはっきり分かれます

導入前に「自分の家はどちらなのか」を知っておくことが、後悔しない選択への第一歩です。

向いている家庭

  • 夜間に電気を多く使う生活リズムの家庭(夜型)
    夜間の安い電力でお湯を沸かせるので、光熱費を抑えやすい
  • ソーラーパネルを設置している
    昼間の余剰電力を活用すれば、さらにランニングコストを下げられる
  • 4〜5人以上の大家族
    お湯の使用量が多いほど、ガスより電気の恩恵を受けやすい
  • 新築で設置スペースを確保できる家庭
    タンクと室外機の設置面積が必要なため、最初から計画できると理想的
  • ガスや灯油が高い地域
    光熱費の差額が大きいほど、初期費用の回収が早くなる

向いていない家庭

  • 在宅ワーク・専業主婦(夫)など日中の電気使用量が多い家庭
    昼間の電気代が高い時間帯に使用が集中すると、節約効果が薄れる
  • 都市ガスが通っておりガス代が安い家庭
    もともとガス代が安ければ、高い初期費用を回収しにくい
  • 1〜2人暮らしでお湯の使用量が少ない家庭
    使用量が少ないと初期費用の元が取れるまでに時間がかかりすぎる
  • 賃貸や狭小住宅で設置スペースが確保しにくい家庭
    物理的に設置できないケースも多い
  • シャワーの水圧にこだわりがある家庭
    構造上、ガス給湯器より水圧が弱くなりやすい

修理でお伺いしたお宅でも以下の理由でエコキュートをやめようと検討している方もいらっしゃいました。

  • 耐久年数の問題
  • 家族が家を出て人が少なくなった

導入前にこれだけは確認

最低限のチェックポイント
  • 【費用面】
     ・初期費用(40〜75万円)
     ・補助金の確認
  • 【電気料金プラン】
     ・居住地域での深夜電力プラン加入可否
     ・昼間電気使用量の把握
     ・生活スタイルとのマッチング確認
  • 【設置環境】
     ・設置スペース(1〜2畳程度)の確保
     ・隣地との距離確認
     ・水道水圧の確認
  • 【タンク容量】
     ・家族人数と入浴習慣に合った容量選び
     ・来客時を想定した余裕ある容量の確保
  • 【将来性】
     ・電力プランの将来変化リスクの理解
     ・10〜15年後の交換費用を含む長期コスト比較
  • 【シャワー水圧】
     ・250kpa以上の水圧

まとめ:エコキュートは「仕組みを知って選ぶ」ことが最重要

エコキュートは正しく選んで正しく使えば光熱費の節約に大きく貢献する優れた設備です。

ただし、家族構成・生活リズム・設置環境・コストがかみ合って初めて効果が出ます。

「なんとなく良さそう」で決めず、この記事で紹介したポイントをしっかり確認してから導入を検討してみてください。

この記事がエコキュートの導入を検討しているあなたのお役に立てればうれしいです。

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この記事を書いた人

家電修理を仕事にしている3児のパパです。

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