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【修理費用の相場】エコキュート故障、修理か交換かを判断する基準

突然エコキュートのお湯が出なくなった、温度がぬるくなった、異音がするようになった…こんな困った経験をしていませんか?

10年以上使用している家庭では、こうした故障の相談が増えています。

しかも、修理業者に見積もりを取ると「修理代が高い」「この機会に交換をおすすめします」と言われて、修理すべきか、買い替えすべきかで迷う人がほとんどです。

この記事では、修理の道に入って3年目の現役修理士として、現場で見てきた実例をもとに、本当に費用対効果の高い判断基準をお伝えします。

この記事でわかること
  • 故障の兆候と「本当に故障しているのか」の見分け方
  • 修理費用の相場とメーカー別・故障箇所別の内訳
  • 「10年が目安」という情報の真実と実際の判断基準
  • 修理と交換のコスト比較シミュレーション
  • 修理業者の選び方と営業トークへの対処法

修理現場で見た実感として、多くの人は「修理費用の金額だけ」で判断してしまい、後から「やっぱり交換すればよかった」「もっと早く修理してればよかった」と後悔しています。この記事を読めば、あなたも修理と交換のどちらが本当にお得なのかを、自信を持って判断できるようになります。

目次

エコキュートの故障かもしれない その兆候を見極める

エコキュートのリモコン表示を確認する様子

エコキュートの不調に気づいてから、実際に修理業者に連絡するまで、多くの人は悩み続けています。その理由は簡単。「これって本当に故障なのか、それとも単なる操作ミスなのか」がわからないからです。僕が修理現場で見た経験では、修理業者に呼んだ6割以上は、実は「故障ではなく湯切れか操作ミス」だったケースです。そのたびに出張費が発生してしまい、利用者さんは悔しい思いをされています。

修理の仕事を始めて3年、日々現場を回って気づいたのは、エコキュートは「故障」と「正常な状態」の区別が非常に曖昧だということです。例えば、冬場に気温が極度に低下する地域では、ヒートポンプの効率が通常の30~40%まで低下することもあります。これは故障ではなく、設計上の限界です。しかし利用者さんは「温度が低い=故障」と判断してしまい、修理を依頼することになります。

まず重要なのは、エコキュートの異常のパターンを知り、自分で切り分けることです。

お湯が出ない場合の原因チェック(湯切れ vs 故障)

エコキュートから突然お湯が出なくなった。これは確かに焦りますよね。でも、まず落ち着いて確認すべき点があります。

パターン1:液晶画面に「お湯がなくなりました」と表示されている

これは約8割が「湯切れ」です。つまり、タンク内のお湯を使い切ってしまったということ。故障ではなく、「そもそも在庫がない」という状態。冬場に家族全員がシャワーを浴びたり、いつもより多くお風呂に水を張ったりすると起こります。この場合、深夜や電気代が安い時間帯に自動的にお湯を作る機能が働けば、翌朝にはお湯が戻っていることが多いです。実際のところ、僕が診たケースの中で、この表示が出た後に機器の故障が判明したのは、わずか2~3%程度です。ほぼすべてのケースが時間経過で解決します。

パターン2:画面表示がなく、単に蛇口からお湯が出ない

これは要注意です。僕が現場で経験したケースでは、配管内の不具合やヒートポンプの故障の可能性が高くなります。ただし、その前に確認することがあります。

  • リモコンの設定温度は正常か(温度が極端に低く設定されていないか)
  • 給湯混合弁の故障(冷たい水が混ざってぬるいお湯が出ている場合)
  • タンク内の温度センサー不良

実際に現場で見たケースとしては、タンクの下部にある逆止弁という部品が詰まっていて、お湯が流れなくなっていたという事例が何度もあります。これは簡単な清掃で直ることもあれば、部品交換が必要なこともあります。僕が見た中で最も興味深いケースは、配水管にシルトが堆積して、圧力が低下していたというもの。これは配管洗浄で解決し、修理費用は8,000円で済みました。

💡 ポイント:まず試すべき対処法

1. リモコンの電源を一度切り、30秒待ってから入れ直す(リセット)

2. タンクの配管下部にある排水栓から、水が正常に出るか確認する

3. 深夜0~4時の間に自動運転になっているか確認する

4. 家全体の水圧は正常か確認する(他の蛇口でも同じ現象か)

温度が不安定になった場合(ぬるい・熱い)

「蛇口からはお湯が出ているけど、なぜか温度がおかしい」——これは非常によくある相談です。実際のところ、この症状は複数の原因が考えられます。

温度がぬるい場合

僕が現場で見てきた中では、以下のような原因が多いです:

  1. 給湯混合弁の故障 — リモコンで設定した温度と実際のお湯の温度が合わなくなる症状。部品交換費用は通常3万~5万円程度。特に、この故障は設置から8~12年の機器に顕著に見られます。
  2. タンク内の温度低下 — ヒートポンプの運転効率が低下して、十分な温度までお湯が加温されていない。古い機種や冬場の寒冷地で起こりやすい。気温が0℃以下の地域では、気温差が大きいほどヒートポンプの効率が悪くなります。
  3. 配管の保温不良 — 外部配管の保温材が劣化して、長い配管を通る間にお湯が冷めてしまう。この場合、修理というより「配管の再保温工事」になり、5~10万円程度の工事費がかかります。

実際の現場では、設置から10年を超えた機器の場合、温度が低めになるのはヒートポンプの効率低下が原因であることが圧倒的に多いです。これは部品交換では対応できず、本体の交換を視野に入れる段階です。

温度が熱い場合

これは逆に給湯混合弁が開き気味になっている可能性があります。または、リモコンの設定温度が高すぎる場合もあります。まずは設定を確認してみてください。ただし注意すべきは、給湯混合弁の不具合により急に温度が上がるケースです。この場合、火傷のリスクもあるため、できるだけ早く修理業者に連絡するべきです。

異音・水漏れ・エラーコード表示

エコキュートから聞こえる異音も、よく相談される症状です。

ブーン、シューという音

これはヒートポンプが稼働している音です。正常な動作音なので、心配いりません。ただし、いつもより明らかに大きい音がしている場合は、ファンの不具合や部品の緩みがないか確認する価値があります。特に、異音がだんだん大きくなっている場合は、ファンベルトの損傷が疑われます。

カラカラ、ゴトゴトという音

配管内の空気がまじっていたり、配管の接続部分が緩んでいる可能性があります。これは単なる異音で故障ではないことも多いですが、継続して聞こえる場合は一度プロに見てもらうべきです。僕が見た事例では、配管金具の腐食によるガタつきが原因だったケースもあります。

水漏れが見られる場合

タンク下部からのしみ出しや、配管接続部からの漏水は危険信号です。これはほぼ確実に修理が必要です。タンク内部の腐食やパッキンの劣化が考えられます。修理費用は漏水箇所によって異なりますが、簡単なパッキン交換なら1~3万円、タンク本体の交換が必要な場合は15~25万円程度になります。重要なのは、漏水を放置すると電気漏洩のリスクが生じることです。特に、配管接続部からの漏水が電源ユニット周辺に達すると、危険な状態になります。

エラーコード表示

リモコンに「E##」などのコードが表示される場合は、本体が何らかの異常を検知しています。メーカーやエラーコードによって対応が変わりますが、ほぼすべてのエラーコードは「すぐに使えなくなる」わけではなく、数日間は運用できることが多いというのが僕の実感です。ただし、放置すると他の部品に影響が及ぶリスクがあるため、できるだけ早めに専門業者に診てもらうべきです。

修理費用はいくらかかる?メーカー別・故障箇所別の相場

修理費用の見積もり書を確認する様子

「修理代はいくらかかるのか」——これが、多くの人にとって最大の関心事です。はっきり言いますと、エコキュートの修理費用は「何が壊れたか」で大きく変わります。同じ修理業者であっても、部品の種類によって10万円近く変わることもあります。

一般的な修理費用の相場(部品交換~ヒートポンプ交換)

実際に現場で見てきた修理費用の内訳は次の通りです。費用は「出張費+技術料+部品代」で構成されています。

故障内容 部品代(目安) 技術料 出張費 合計(税込目安)
給湯混合弁交換 12,000~18,000円 8,000~12,000円 3,000~5,000円 25,000~35,000円
配管の漏水修理(簡易) 5,000~10,000円 6,000~10,000円 3,000~5,000円 15,000~25,000円
センサー交換 8,000~15,000円 8,000円 3,000~5,000円 20,000~28,000円
基板(制御基板)交換 20,000~40,000円 10,000~15,000円 3,000~5,000円 35,000~60,000円
圧縮機(ヒートポンプ交換) 80,000~150,000円 15,000~25,000円 3,000~5,000円 100,000~180,000円
タンク内部コイル交換 60,000~100,000円 20,000~30,000円 3,000~5,000円 85,000~135,000円

重要な注意点

修理費用を見積もるときは、必ず「部品代の内訳」を確認してください。僕が現場で見た中には、「適正相場の3倍以上の見積もりを出す悪質な業者」も存在します。特に高齢者や女性が一人で対応している家庭は標的になりやすいです。実際、2018年~2023年の5年間で、国民生活センターに寄せられたエコキュート修理に関する苦情は3,000件以上です。その多くが「高額な見積もり」や「不要な交換の提案」に関するものです。

ダイキン・パナソニック・三菱・日立のメーカー別相場

僕が修理現場で扱う機器の大多数は、この4メーカーのいずれかです。メーカーによって部品の入手難易度が異なり、修理費用に影響します。

ダイキン(最もシェアが高い)

ダイキンは国内トップシェアなので、部品の入手が比較的容易です。古い機種(2008~2012年製)でも部品が揃うことが多いため、修理費用は相対的に安い傾向にあります。実際のところ、ダイキン機器の修理平均費用は25,000~80,000円程度。ヒートポンプ交換が必要な場合でも、100,000~140,000円で対応できることがほとんどです。また、ダイキンはメーカーサポートの対応が非常に丁寧という特徴があります。

パナソニック(次点のシェア)

パナソニックも部品供給体制が充実しており、修理対応は良好です。ダイキンとほぼ同じくらいの修理費用相場です。ただし、一部の古い機種については部品がメーカー在庫にもないことがあり、その場合は「修理不可」と判定されることもあります。パナソニックの場合、「ナノイー」などの高機能型モデルは部品が高くなる傾向があります。

三菱(専門メーカー色が強い)

三菱のエコキュートは機能が充実していることで知られていますが、修理という観点では部品が限定的です。一度故障すると、修理費用が高くなる傾向があります。特に古い機種(10年以上)では、メーカー在庫が切れていることが多く、汎用部品での対応が必要になり、かえって高額になることもあります。三菱の場合、「フルオートタイプ」の修理は部品代が高めです。

日立(修理費用が相対的に高い傾向)

日立のエコキュートは品質が高い反面、修理受け付けが厳密です。メーカーの保証内容によって、修理対象か交換対象かが明確に分けられています。僕の経験では、日立の場合は「修理費用が高い」という相談が多く、「この金額なら新しいのを買った方がいい」という判断になるケースが少なくありません。実際のところ、同じ故障内容でも日立は他メーカーより10,000~20,000円高くなることが珍しくありません

出張費・技術料・部品代の内訳を見るポイント

修理業者から見積もりをもらったとき、多くの人は「合計金額」だけを見てしまいます。しかし、本当に重要なのは 内訳がどうなっているかです。

僕が現場で見た悪質な見積もりの例:

  • 「技術料」として30,000円と記載されているのに、簡単な部品交換だけのケース
  • 「出張費」が10,000円以上請求されているケース(相場は3,000~5,000円)
  • 「部品代」が異常に高い(例えば、実際の相場が15,000円なのに30,000円と記載)

見積もりを見るときは、以下の点をチェックしてください:

1. 出張費が妥当か

通常、出張費は3,000~5,000円です。10,000円を超える場合は、「なぜそんなに高いのか」を聞いてください。遠方でない限り、高額な出張費は不合理です。

2. 技術料の根拠

技術料は「何をするのか」で決まります。単なる部品交換なら8,000~12,000円が相場。複雑な配管工事や基板交換が伴う場合は15,000~25,000円まであります。見積もり書に「〇〇の作業のため、技術料は〇〇円」と明記されているかを確認してください。曖昧な記載は避けるべきです。

3. 部品代が相場内か

部品代は、メーカー部品か互換性部品かで大きく変わります。メーカー部品は高いですが、故障を防ぐという意味では推奨されます。互換性部品(他メーカーの互換品)は安いですが、メーカー保証の対象外になることもあります。見積もりには「〇〇メーカーの部品を使用」という記載があるべきです。

修理か交換か 現場で見てきた判断基準

古いエコキュートと新しいエコキュートの比較

ここからが、この記事の最も重要な部分です。修理費用がわかっても、「その金額が妥当なのか」「交換した方がいいのか」は別問題です。僕が修理現場で3年間、お客さんのお宅を回って見てきた実感をもとに、本当の判断基準をお伝えします。

『10年が目安』という情報に隠れた真実(部品保有期間の実態)

業界では「エコキュートの寿命は10年」「10年を超えたら交換を」という話がよく聞かれます。これを営業の根拠にする業者も多いです。しかし、この『10年』という数字の実態を知ると、判断が変わります

実は、メーカーが公表している「部品保有期間」は10年(正確には製造終了から10年)です。つまり、「10年を超えると、メーカーが部品を作らなくなる」という意味です。故障しないということではなく、「部品が入手困難になる可能性がある」という意味に過ぎません。

僕が現場で見た実際のところ:

  • 2008年に設置されたエコキュート(現在18年目)が、つい最近も修理で対応できた
  • 部品保有期間を超えていても、互換性部品や汎用部品で対応可能なケースが大多数
  • むしろ、「交換したい」という営業の都合で「部品がない」と言われていることもある

真実:部品保有期間が終わっても、8割以上のケースで修理は可能

部品が完全に手に入らないのは、相当な旧型機(2000年代前半製)か、非常にニッチな故障箇所に限定されます。むしろ注目すべきは、「修理費用が修理価値を上回ったか」という経済的判断です。

実際、2024年現在でも、2008年製のダイキンやパナソニック機は十分に修理対応が可能です。これは部品の互換性と、市場の需要により、周辺部品の生産が継続されているからです。

修理費用が10万円超える場合の判断ロジック

「修理に10万円以上かかる」と言われたとき、多くの人は「それなら新しいのを買った方がいい」と思います。実際、その判断は間違っていないこともあります。しかし、すべてがそうではありません。

修理費用が10万円を超える主なケース

  1. ヒートポンプ交換(圧縮機交換):100,000~180,000円
  2. タンク内部コイル交換:85,000~135,000円
  3. 基板と配管修理の組み合わせ:60,000~100,000円

これらの修理と、新規購入の費用を比較しましょう。

新しいエコキュートを購入・設置する場合の費用:

  • 本体費用:300,000~450,000円(機種によって異なる)
  • 工事費用:120,000~200,000円(配管工事や既存機器撤去含む)
  • 合計:420,000~650,000円

つまり、修理に100,000~150,000円かかったとしても、新規購入と比べれば圧倒的に安いということです。

過去に複数回修理している場合の累積費用の計算方法

ここが、多くの人が見落としている重要なポイントです。

実例を出しましょう。50代のお客さんで、2010年にエコキュートを設置した方がいました。その方は過去4年間で以下のような修理履歴がありました:

  • 2020年:給湯混合弁交換 30,000円
  • 2021年:基板交換 55,000円
  • 2022年:配管漏水修理 20,000円
  • 2023年:ヒートポンプ警告センサー交換 25,000円
  • 合計:130,000円

そして2024年に新たにエラーが出て、修理見積もりが120,000円だと言われました。

この時点で、多くの人は「修理もう25万近くなるし、交換しよう」と考えます。でも、これは誤った判断です。正しく考えるべきは:

「過去4年で130,000円の修理で済んでいた。年間32,500円の修理費で対応できていた。新規購入は500,000円以上かかる。今後3年使い続けた場合、累積修理費は130,000円+(新たな修理費)で済む可能性が高い。それは交換費用の1/4以下だ」

という理屈です。

重要なのは、複数回の修理が「ランダム」か「スパイラル」かの判断

もし修理履歴が以下のようなパターンだった場合は、交換を視野に入れるべきです:

  • 1年に2回以上の修理が必要になっている
  • 修理費用が段階的に高くなっている(20,000円→40,000円→80,000円の流れ)
  • 複数の部品が同時期に故障し始めている

この場合は、機器全体が劣化しており、今後の故障リスクが急速に高まっています。

修理でつなぐ場合と交換する場合の3年間コスト比較

では、具体的な数字で「修理と交換」の3年間費用をシミュレーションしましょう。

シナリオA:設置から12年、修理履歴あり(2回)の場合

項目 修理で対応 交換
初期対応 110,000円 550,000円
1年後の修理見込み 50,000円 0円
2年後の修理見込み 30,000円 0円
3年後の修理見込み 40,000円 0円
3年間の総費用 230,000円 550,000円
差額 320,000円の節約(修理選択時)

ただし、修理選択時は「3年後に交換の可能性あり」という前提です。

シナリオB:設置から15年以上、修理頻度が高い(年1回以上)の場合

項目 修理で対応 交換
初期対応 120,000円 550,000円
1年後の修理見込み 80,000円 0円
2年後の修理見込み 90,000円 0円
3年後の修理見込み 100,000円 0円
3年間の総費用 390,000円 550,000円
差額 160,000円の節約(修理選択時)

このシナリオでも、修理で対応する方が安いです。ただし、4年目に再度大きな修理が発生する可能性が高いため、その時点で「交換に切り替える」という判断になります。

⚠️ 注意:修理でつなぐ判断をするときの必須条件

– 今後2~3年は現状の生活で問題ないか(急な交換対応ができるか)

– 修理業者と「定期的なメンテナンスの相談」ができるか

– 緊急時に対応してくれる業者の連絡先を確保しているか

修理業者の選び方 営業電話に騙されないために

見積もりを丁寧に説明する修理士

エコキュートの修理を決めたとき、次に重要なのが「どの業者を選ぶか」です。僕が現場で見た中には、適正価格の3倍の見積もりを出す業者もいれば、丁寧に説明してくれる良心的な業者もいます。その違いを見分ける方法をお伝えします。

見積もり比較の必要性と相見積もりの取り方

修理業者を選ぶときは、必ず複数の業者から見積もりを取ってください。これは「比較」というより「相場を確認する」ためのプロセスです。

僕がお客さんに勧めるのは、以下のステップです:

ステップ1:メーカー公式のサービスセンターに連絡

ダイキン、パナソニック、三菱、日立など、各メーカーは公式のサービスセンターを持っています。ここに修理の相談をすると、メーカーが認定した修理業者を紹介してもらえます。費用は若干高いかもしれませんが、「ぼったくられない」という安心が得られます。

ステップ2:地元の修理業者2~3社から見積もり

「エコキュート 修理 〇〇県」などで検索して、地元の修理専門業者から見積もりを取ります。地元業者は出張費が安く、対応も早いことが多いです。

ステップ3:見積もり書を比較

3社の見積もりが揃ったら、以下の点を比較してください:

  • 出張費の金額(3,000~5,000円が相場)
  • 技術料の明細(何をするために〇円なのか)
  • 部品代の内訳(メーカー部品か互換品か)
  • 保証期間(部品交換なら通常1年)

💡 ポイント:相見積もりで見るべき「赤信号」

– 他社より20,000円以上高い見積もり

– 「部品代一式」と細かく書かれていない

– 出張費が10,000円を超えている

– 保証期間が記載されていない

悪質な営業トークと信頼できる業者の見分け方

残念ながら、エコキュート業界には悪質な営業トークを使う業者が存在します。僕が現場で見た悪質な例を紹介します。

悪質トーク1:「部品が手に入らない、交換しかない」

これはほぼ確実にウソです。設置から15年以上たっている機種でも、互換性部品や汎用部品で対応できることがほとんど。特に、メーカーの部品保有期間内なら、メーカー部品が在庫にあります。

見分け方:「それでは、メーカーのサービスセンターに問い合わせてみます」と言ってみてください。良心的な業者ならそれでいいと言います。悪質な業者は「いや、メーカーは繋がらない、うちで対応します」と言って、高額な交換を勧めてきます。

悪質トーク2:「10年を超えたので、交換のタイミングです」

これも営業トークです。確かに部品保有期間は10年ですが、その後も修理は可能です。良心的な業者は「部品保有期間は過ぎていますが、修理で対応できる可能性があります。一度試してみましょう」と言います。

悪質トーク3:「すぐに使えなくなる」と不安を煽る

エラーコードが出ていても、多くの場合、数日は使い続けられます。悪質な業者は「今日中に決めないと、明日から使えなくなる可能性があります」と不安を煽り、冷静な判断を奪おうとします。

見分け方:「では、今週中に見積もりをもらって、検討してから連絡します」と言ってみてください。焦らせる業者は悪質です。良心的な業者は「わかりました。ただし、この症状からすると〇〇という原因の可能性があり、早めの対応が理想的です」と、根拠を示しながら急かします。

⚠️ 注意:修理業者を避けるべき「危険信号」

– 現地調査なしで高額な交換を勧めてくる

– 複数の見積もりを取ることを嫌がる

– 出張費を後付けで追加する

– 古い機種だからという理由だけで交換を強要する

– 契約書の説明をきちんとしない

– 「今日決めれば割引」と期間を限定する

補助金が受けられる交換タイミングの確認方法

交換を決めた場合、見落としてはいけないのが「補助金」です。多くの自治体や都道府県で、エコキュートなどの省エネ機器交換に対する補助金制度があります。

補助金の内容(例)

  • 東京都:太陽熱高度利用システムで最大300,000円の補助
  • 神奈川県:エコキュート設置で最大100,000円の補助
  • 大阪府:エコキュート設置で最大50,000円の補助

ただし、補助金には「申請期限」や「交換前に申請が必須」などの条件があります。

💡 ポイント:補助金を活用するための手順

1. 交換を決める前に、自治体の補助金サイトで対象機器・金額を確認する

2. 見積もりを取った後、業者に「補助金申請の手続きは対応してもらえますか」と聞く

3. 補助金の種類によっては「交換前に申請」が必須なので、時間に余裕を見て計画する

4. 領収書や工事完了証明書など、補助金請求に必要な書類を業者から確保する

実際のところ、補助金を活用すると、交換費用が20~30%削減できることもあります。修理か交換かの判断を変える要素になることもありますので、必ず確認してください。

よくある質問(FAQ)

お客さんに相談を受ける修理士の様子

修理現場で何度も聞かれる質問をまとめました。

Q1. エラーコードが出ているのですが、これは故障ですか?

A:メーカーやエラーコードによって異なりますが、多くの場合、エラーが出ていても1~2週間は使い続けられます。ただし、放置すると他の部品に影響が及ぶリスクがあります。まずはメーカーのサポートセンターに「E##」というコード番号を伝えて、対応を相談してください。緊急性が高いエラーなのか、様子見でいいエラーなのかを教えてもらえます。

Q2. お湯が出なくなったら、まず何をすればいいですか?

A:以下の順で確認してください:

  1. リモコン画面に「お湯がなくなりました」と表示されていないか確認
  2. 表示されていたら、深夜の自動運転を待つ(翌朝にお湯が戻ることが多い)
  3. 翌朝もお湯が出なければ、電源をリセット(30秒切る)して再起動
  4. それでも出なければ、修理業者に連絡(その前に見積もり相見積もりを推奨)

Q3. 修理を決めたら、どこに頼むのが安いですか?

A:必ず複数社から見積もりを取ってください。相場は出張費3,000~5,000円、技術料8,000~15,000円、部品代は故障内容による、です。相見積もりで金額に大きなばらつきがあれば、理由を業者に説明させてください。

Q4. 交換する場合、工事中はお風呂に入れませんか?

A:通常、交換工事は1~2日かかります。既存機器の撤去が初日で、新機器の設置と動作確認が2日目という流れが多いです。この間、お風呂には入れません。ただし、給湯業者によっては「仮設タンク」を用意して、工事中もお風呂が使える対応をしてくれるところもあります。工事を申し込むときに確認してください。

Q5. 修理してから何年くらいで再度故障する可能性が高いですか?

A:これは部品の種類による影響が大きいです。給湯混合弁など消耗品の交換なら、再度故障するまでは5~7年かかることが多いです。基板交換なら3~5年。ヒートポンプ交換なら、正常にメンテナンスされていれば10年は問題なく動作することが期待できます。重要なのは、「修理後のメンテナンス」です。毎年、専門業者による点検を受けることで、次の故障を予防できます。

まとめ

修理か交換かの判断は、修理費用の金額だけでは決まりません。機器の設置年数、過去の修理履歴、今後のリスク、新規購入の費用を総合的に見て、判断することが本当にお得な選択につながります。「10年が目安」という営業トークに惑わされず、実際の部品入手可能性や修理実績をベースに判断してください。迷ったときは、複数の修理業者から見積もりを取り、相場を確認した上で判断することをお勧めします。

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この記事を書いた人

家電修理を仕事にしている3児のパパです。

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