田舎の生活や、島の暮らしに興味はあるけど実際どうなんだろう?
そんな人のために僕の移住体験をまとめてみました。
2025年4月、僕は40代で家族5人と五島列島に移住しました。(正確にはUターン)
移住先は五島市福江島。
移住で経験した仕事や住まい探し、生活のリアルな体験をこのブログに書いています。
「五島に移住するとどんな暮らしになるの?」
そんな方に少しでも参考になればと思います。
五島に移住した理由

高校卒業後、五島を離れましたが「必ず帰る」と決めていました。
子供ができてからその気持はさらに強くなり、五島の自然の中で子育てや親孝行もしたいと強く思うようになりました。
自転車で走れば川や海がすぐ近くにある、都会や町中では体験できない最高の環境です。
移住するなら「今しかない」そう思い、40代で思い切って行動しました。

五島市での生活のリアル
仕事はあるけど給与が低い
五島市の求人を見てみると仕事は思った以上にあります。
五島列島でも人口減少が進んでいるので、働き手が足りていません。
特に高齢者が多いため医療や介護に関する仕事は多いです。選ばなければ仕事には困らないと思います。
しかし、本土にくらべると給与水準は低いのが現実です。
初任給は17万〜20万ちょっとくらいの求人が多いです。
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家族を養っていくには厳しい
- 介護
- 看護師
- 薬剤師
- 農業
- 水産
- 宿泊施設
- 土木、建築
副業や個人で稼ぐ
五島にきて気付いたことは副業や個人事業をやっている人が多いことです。
個で稼ぐ力が強く会社以外からの収入を自分で稼いでいます。
僕も五島にきてから個人事業主として働いています。
今のところ再就職してもらえる給与よりは稼げています。
家賃が高い


五島市の賃貸は思った以上に家賃が高いです。
「島や田舎だから家賃はそんなに高くないだろう」と思わない方がいいです。
最近の移住ブームもあって、物件が少なく家賃が高騰しています。
実際にネットを見てみると、物件と賃料が釣り合っていない印象を持つはずです。
少しでもいいなと思った物件はすぐに無くなります。
小学校は意外と多い


五島市福江島の島内に小学校は8校あります。
大きな小学校は生徒数が多い福江地区の緑丘小学校と福江小学校の2校です。
残りの6校はその他の地区に点々とあります。
通学距離は遠くなるかもしれませんが、中にはスクールバスが通っている小学校もあります。
保育園には入れる?


我が家の子供は2人とも4月から保育園に入園できました。
移住前で見学にいく時間もなかったので、ネットと人づてで園の情報を入手して決めた感じです。
当初は入園できるか心配していましたが、わりと空きはあるようで第一希望の園に入れました。
買い物


福江地区なら買い物に困ることはありません。
ユニクロやマクドナルはありませんが、食料品や日用品を買うのには全然困りません。
困る時と言えば船が欠航になったときです。商品が入ってこないので、お店の中が品薄になってしまいます。



自然と天気予報を気にするスキルが身についてきますw
ダイキョウバリューには袋詰めを手伝ってくれるサービスもあります。
五島に移住して不便に感じること
病院が少ない


五島市内には専門のクリニックなどが少ないです。
先日鼻の調子が悪かったので、五島市に移住してからはじめて耳鼻科を受診しようと思いました。
しかし個人の耳鼻科専門クリニックは無く、五島中央病院内の耳鼻科に行くしかありませんでした。
しかも事前予約が必要で受診するのに手間がかかります。
医療に関しては、本土の時よりも非常に不便に感じるのが本音です。
天候に左右される


五島と本土を結ぶ交通手段は飛行機と船しかないので、天候に大きく左右されます。
海が時化ると物資が入ってこなくなるので、悪天候や台風の前後はお店の商品が激減します。
本土への移動も天気を気にしておかないと、当日欠航になることもあるので注意が必要です。
五島に住むと天気予報を気にしないといけません。
下水道がない


本土には当たり前のようにある下水道が、島内にはありません。
費用面や人口減少を考えてこれから整備されることもないそうです。
五島市の下水の処理は汲み取り式か浄化槽になっています。どちらも定期的に業者から汲み取りや点検を受けないといけないので、下水道よりも手間や増えコストも上がる恐れがあります。
五島に移住して家を探すときには、汲み取り式か浄化槽式かも選ぶポイントのひとつです。
送料がかかる


「離島にないものはネットで買おう」と思ってもプラスで送料がかかります。
僕も引っ越し直後に洗濯機を価格Comで購入しようと思い検索すると、送料が2万円を超えていました。
結局、島の家電量販店で購入してもあまり変わらない金額です。
島でネット注文をするときにはプラス送料を頭に入れておく必要があります。



ちなみにネットで買い物をするならやっぱりAmazonがおすすめです。
五島にきて良かったこと
渋滞がない


福江島のどこを走っても基本的に渋滞はありません。
朝と夕方の通勤ラッシュもなく少し車が多くなるぐらいす。中心部から外れるとほとんど信号もなくなり快適なドライブを満喫できます。
時間通りに移動でき渋滞のストレスは全くありません。自然が身近にある
自然が身近にある


窓からは海が見えるしきれいな朝日を毎日見れます。
五島には自然の絶景がたくさんあります、この環境の中で子育てできるのも五島のいいところです。
夏にはきれいな海ですぐに泳ぐこともできるし、夜にはきれいな星空がひろがっています。
本土ではなかなか体験できない自然の魅力がたくさんあります。
本土に行く楽しみができる


正月やお盆などたまに長崎にいくことが楽しくなります。ちょっとした旅行気分です。
五島から長崎に行くだけでも環境が全然違うのでワクワクしちゃうんです。以前長崎に住んでいたときには
こんなことありませんでした。
夢彩都でミスドやケンチキ、マックを買って五島に帰るのが定番になっています。
五島に住むと島外に出る楽しみができ目的にもなります。
五島に移住してから以前の本土のくらしが、贅沢な暮らしだったんだなと改めて思いました。
食べものがおいしい


五島では地元でとれた食材がたくさんありとてもおいしいです。
五島の自然の中で育った米や魚、肉、野菜などどれを食べても本土にいた時よりもおいしく感じます。



特に五島近海でとれた魚と地元のお米は格段に味が違うので食べてみてください。
お金のこと


島での生活は意外とお金がかかります。
島に行けば家賃も安くて、ご近所さんからもお裾分けを貰えて、みたいなイメージがなんとなくありませんか?
でも実際に生活してみると家賃の相場は高く、物価も高いため本土の時と生活費はあまり変わりません。
我が家の生活費も移住前とあまり変わりませ。
- 家賃
- ガソリン代
- 車を船に載せての移動
- 食料品、生活用品
- 送料
逆に五島へ移住したおかげでお金の負担が軽くなったこともあります。
- 島民割で交通費が安くなる(五島〜長崎・福岡間の船、飛行機)
- 自賠責保険
- 無駄遣いが減る
人とのつながり
島での生活は人との距離が近く、近所付き合いが多くなるイメージですが住む場所によって違います。
福江から離れた場所に住むと人が少ないので地域の行事に参加したり、自治体に入るのが当たり前のような雰囲気があるところもあります。
私は福江の方に住んでいますが、地区の自治会には入っていません。入っていないからといって今のところなにかあるわけでもありません。
ただ地元の消防団には人員が足りないため参加はしています。



人とのつながりがあれば仕事や家などの良い情報は入ってきやすくなると思います。
移住を考える人へのアドバイス
移住支援金などを活用する


五島市に移住するなら移住支援を活用するのがおすすめです。
引っ越し費用や住まい、仕事などに関する支援が準備されています。



僕も子育て世帯引越し補助を活用して、引っ越し費用の負担を半分ほど減らせました。


費用の負担や移住の不安を解消できる支援がないか、1度覗いてみてください。
早くから動き出す
五島移住を考えているなら早めに行動するのがおすすめです。
最近は移住者も多いため、仕事や住まは良いところがあればすぐに無くなります。
僕は移住する前から五島でできる仕事を探しはじめ転職をしました。



家は移住の数ヶ月前から決めてたので、いっときは家賃の二重払いでした。
早くから行動していたことで、五島での新たな生活をスムーズにスタートできました。
家の探し方


五島で物件を探すなら不動産や空き家バンクに直接行ったり、電話してみて下さい。
ネットで掲載されている物件の情報と実際に行って聞いた情報に違いがあるからです。
悪い方にではなく良い方にです。



五島での物件探しは人づての方が、良い情報が入ってくるようです。
ネットで探すだけでなく直接人に会ってみてください。
- 家賃交渉の値下げができた
- ネットに掲載される前の物件が知れる
- 駐車場が2台停めれた
まとめ
五島列島に移住できて、今僕は心から「良かった」と思っています。
都会のような便利さはありませんが、最低限の生活に必要なお店や設備はしっかり揃っている。
何より、五島列島にしかないこの自然の豊かさは本当に心にしみます。
移住や田舎暮らしを考えている人に、このブログが最初の一歩を踏み出すきっかけになったら嬉しいです。
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